目指せ8020!正しい歯磨きで健康な歯を

8020運動とは、1989年からすすめている「80歳になっても20本以上の自分の歯を保とう」という運動です。それにともない、だんだんと歯に対する意識が高まってきています。しかし歯磨きをしているのに虫歯になってしまうこともあります。それはもしかしたら歯磨きの仕方が間違っているのかも。間違った歯磨きでは歯垢を落としきれません。今回は歯磨きの正しいやり方についてご紹介いたします。

8020運動をすすめているのはなぜ?

8020運動は、80歳になっても20本以上自分の歯が残っていれば生涯、食べる楽しみを味わうことができる、という考えのもとに始まりました。実際、8020達成者はそうでない方よりも社会活動に積極的に参加したり、寿命がより長くなるというデータも出ています。また、虫歯や歯周病は全身の病気にもつながっていることがわかってきていますので、8020運動をすすめていくことは健康で長生きするためには何よりも大切なのです。

8020運動開始当初、達成率は7%程度で、80歳で残っている自分の歯の平均本数は4~5本でしたが、2007年には25%を上回るようになってきました。しかし、現在でも成人の80%以上が歯周病にかかっているとも言われています。8020を目指すには、歯を失う主な原因である虫歯と歯周病を予防していかなければなりません。虫歯や歯周病を防ぐにはやはり毎日の歯磨きが重要なポイントとなります。

8020を目指す正しい歯磨きの仕方

歯磨きで一番重要なのはしっかり歯垢を落とすこと。歯垢はネバネバしていてうがいぐらいでは取り除くことはできません。歯垢は特に歯と歯の間、歯と歯茎の間、奥歯のかみ合わせ部分に歯垢がたまりやすくなっています。正しい歯磨きでしっかりと落としましょう。

正しい歯磨きではペンを持つように3本の指で歯ブラシを持ちます。そうすればあまり力がかからないので歯茎を傷つけずに歯を磨くことができます。歯ブラシを握る指の数が多いと歯ブラシにかかる力も大きくなり、力がかかりすぎてしまいます。力をかけて磨くと磨けたような気になるだけで歯ブラシの毛が寝て汚れがしっかりと落とせません。

また、歯ブラシは歯に対して45度になるようにあて、毛先を歯と歯茎の境目など汚れがたまるところにあたるようにして軽い力で小刻みに歯ブラシを動かします。1本ずつ20回以上動かして丁寧に磨いていきましょう。

もちろん食べたら歯磨きをする、という習慣も大事。できれば1日3回食事の後に磨くのが理想的です。そしてデンタルフロスの使用も歯垢除去には効果的です。デンタルフロスを使えば歯垢の除去率が30%アップすると言われていますので、歯ブラシが届かない歯と歯の間の汚れも取るようにしましょう。

健康な歯を保つためには定期検診を受けよう

日本ではまだまだ定着していませんが、健康は歯を保つためには定期的な歯科検診と歯医者さんでのクリーニングや歯磨き指導も大切です。定期的に歯科検診を受けていれば虫歯や歯周病も軽度なうちに発見することができ、大きな治療をせずにすみます。

また、自分で歯磨きをしていると、自分のやりやすいように歯磨きをアレンジしてしまい、いつの間にか汚れをきちんと落とせる歯磨きから遠ざかってしまうことがあります。しかも歯並びによっては磨きにくいこともあるので、定期的に歯科衛生士さんにチェックをしてもらい、自分の歯並びにあった正しい歯磨きの仕方を教えてもらうことはとても大切なのです。

そして自分の歯磨きだけでは落としきれない汚れを専用の器具で落としてもらうことによってきれいな歯をより長い時間保っておくことができるのです。定期検診やクリーニングは手間も時間もお金もかかりますが、治療費よりも断然安くすみますので、積極的に受診するようにしたいものです。

まとめ

8020を目指すためには正しい歯磨きをして、虫歯や歯周病を適切に予防することが大切です。汚れがたまりやすいポイントを知って正しく歯磨きをするためにも定期的に歯科検診を受けることをおすすめします。

投稿日:2017年6月7日  カテゴリー:ブログ