ホワイトニング
歯の変色の主な原因は主に2つあります。
茶渋や食べ物、喫煙によるたばこのヤニなどの汚れの沈着と、加齢によって歯の象牙質が年々黄色くなる変色です。
通常は家庭での歯磨きや歯科医院でのクリーニングによって本来の歯の白さを取り戻す処置をします。しかし、著しく歯が変色している、または職業柄どうしても芸能人のような白い歯を手に入れたい、という場合は歯のホワイトニング処置が有効です。
歯が白くなる仕組み
ホワイトニング専用の薬剤に含まれる過酸化水素や過酸化尿素は、歯に塗付するとエナメル質の色素と結びつきます。
その結果、
- 歯の色素を無色透明にする
- 歯の表面が光の乱反射を起こす(マスキング効果)
という効果が出ます。
これによって本来の色より歯が白く見えるのであり、漂白剤で白くするということではありません。
ホワイトニングの方法
ホームホワイトニング
自宅でホワイトニングを行いますが、まずは歯科医院で診察を受ける必要があります。
問題がなければ歯型を取ってマウスピースを作ります。およそ3、4日後に、完成したマウスピースがぴったり合うか確認してから薬剤を受け取ってホワイトニングを始めます。
家で歯磨きをした後、薬剤をつけたマウスピースを1日2時間ほどはめます。この間飲食はできません。
期間
週1回は歯科医院で口の状態のチェックを行います。毎日続けた場合、早い人は2週間ほどで効果が確認できますが、通常は1ヶ月から6ヶ月の期間が必要です(目標の白さにより異なります)。
費用
使用する薬剤の本数、種類にもよりますが10,000円~50,000円と差が出ます。
オフィスホワイトニング
歯科医院で行うホワイトニングを指します。ホームホワイトニングに比べて濃度がおよそ6倍高い薬剤を使用しますので、人によっては痛みを感じることがあります。
問診とクリーニングの後、保護剤で歯茎への薬剤付着を防止してからホワイトニング薬剤を塗付します。効果を高めるためにライトを8分~15分ほど歯に照射します。
期間
口を長い時間開けていることは負担になりますので、オフィスホワイトニングは通常2、3回に分けて行います。1回にかかる時間は30分~1時間です。その後も定期的に歯科医院に通ってメインテナンスを行えば、理想の歯の白さを保つことができます。
費用
ホームホワイトニングとは違い、処置をする歯の本数、使用する薬剤の本数・種類で異なりますが1本およそ2,000円~3,000円です。
ホワイトニングの安全性
使用する薬剤はホワイトニング先進国の米国歯科医師会(ADA)に安全性が認められており、事故報告はありません。ただし、医師の診察を受けてから行い、定期検診を欠かさないようにしましょう。
根気のある人はホームホワイトニング、楽に済ませたい人はオフィスホワイトニングなど、自分に合った処置を選択しましょう。