早く治したい!痛い口内炎の正しい治し方

口の中や、口の周りに起こる炎症を「口内炎」といいます。口内炎が起こると痛いし、喋りにくくなったり、食べたものが刺激となるので食事し辛くなったりと、日常生活に様々な困った影響を及ぼします。

口内炎が気になって、イライラしてしまうことも…。なぜ口内炎が起こるのでしょうか?ここでは、考えられる原因と、正しい口内炎の治し方を紹介します。

免疫力低下が主な原因と考えられる「アフタ性口内炎」

口内炎には、色々な症状のものがあります。なかでも、「アフタ性口内炎」が、最も多い口内炎のタイプです。灰白色斑(アフタ)といわれる、口腔粘膜にできる直径数ミリの円形または楕円形の潰瘍で、表面が白くその周りが赤くなっているのが特徴です。舌、唇、頬の内側、舌の裏側など、口内のあらゆる場所にできます。痛みを伴い、大きくなるとともに痛さもピークになります。

通常は、1~2 週間程度で自然に治りますが、繰り返しできる場合も多く「再発性アフタ性口内炎」と呼ばれています。

アフタ性口内炎は、はっきりとした原因がわかっていません。体調を崩した時に起こることが多いので、免疫力の低下が原因ではないかと考えられています。栄養状態が悪かったり、ストレス・寝不足など、生活習慣が乱れることによって、免疫力が低下すると起こりやすい状態をつくります。女性の場合は、生理前のホルモンバランスが崩れた時や妊娠している際にも起こりやすくなります。

「アフタ性口内炎」の予防と対策とは?

口内炎を予防するためには、口内を清潔に保つことが大切です。最低でも 1日1回は、丁寧に歯磨きをしましょう。歯ブラシは、柔らかい毛先のものを選ぶとよいでしょう。力を入れ過ぎず、優しく磨くようにしてください

また、栄養不良、特にビタミン不足で口内炎が起こりやすい状態になることがわかっていま す。ビタミンB群が不足すると、糖質からエネルギーへの代謝がスムーズに行われにくくなり、乳酸などの疲労物質が溜まりやすくなります。そうすると、口内炎など、口の粘膜にトラブルが現れやすくなります。

ビタミンB群には、ビタミン B1・B2・B6・B12・ナイアシン・パントテン酸・葉酸・ビオチンといった8種類のビタミンがあります。ビタミンB群はお互いに助け合い、穀類などに含まれる糖質をエネルギーに変えたり、たんぱく質や脂肪を代謝させたり、皮膚を健やかに保ったり、細胞を作り出したりなどの働きをしています。

ビタミンB群をとるには、豚肉、レバー、うなぎ、卵、乳製品、納豆、マグロの刺身、小松菜などの緑黄色野菜、バナナ、胚芽米や玄米、ナッツ類など、バランスよく食事メニューに取り入れるようにするとよいでしょう。

口内炎の種類と、それぞれの対策法とは?

アフタ性口内炎のほか、直接刺激された部分に傷ができて細菌に感染して起こる「カタル性口内炎」、ヘルペスウイルスの感染により起こり強い痛みを伴う「ヘルペス性口内炎」、口内でカビ菌が増えて起こる「カンジダ性口内炎」、喫煙者に起こりやすい「ニコチン性口内炎」などがあります。いずれも原因はそれぞれとはいえ、疲れて免疫力が低下し、口内が乾燥している時に起こりやすくなります。

これらの口内炎を治す方法としては、まずは熱いものや刺激物を摂取しないように注意し、睡眠をしっかりとるなど、生活環境を整えます。タバコなど原因となるものを排除することも大切です。身の回りのものを清潔にし、腔内を傷つける入れ歯などの歯の治療器具を改めたり、歯周病 の治療を適切に行うなど、歯科医師に相談して症状に合った対策をしましょう。

また、糖尿病やガンなど命に関わる疾患が要因であることもありますので、早めに専門家や医師 に相談することが大切です。

早く口内炎を治したい場合に最適な治療法とは?

歯科医院で塗り薬や貼り薬を処方してもらい、炎症部に貼るなどして治療する方法がポピュラーです。殺菌効果のあるうがい薬を使用したり、時には痛み止めを服用する場合もあります。

「とにかく早く口内炎を治したい」という場合は、レーザー治療を行うといった方法もあります。レーザーを直接口内炎の炎症部分に当てて殺菌・治療します。即効性が高く、リスクが少ない方法です。レーザー機器を置いている歯科医院で治療を行えます。

一般的に口内炎の治癒までには 1~2 週間かかりますが、レーザー治療の場合、数日間で治すことが可能です。効果が現れるのが早いので、治療後すぐに痛みが軽減された状態で、食事を楽しむことができます。

口内炎には色々な種類がありますが、原因は様々でも、疲れて免疫力が下がっている時にできやすいようです。睡眠や栄養をしっかりとって、生活習慣を乱さないことが大切ですね。

投稿日:2016年12月13日  カテゴリー:ブログ