手を抜いていませんか?乳歯のケア。永久歯の虫歯予防にも影響するケアとは
乳歯はいずれ抜けてしまうのだから、ちょっとくらいの虫歯なら大丈夫。お父さんお母さんのなかで、そう考えているかたも少なくないのではないでしょうか?
確かに、乳歯は12歳くらいまでの間に永久歯に生え変わります。ですが、やはり乳歯の虫歯などを放置してしまうことは永久歯にとって良くないようで……。
そこで今回は、乳歯のケアが永久歯に与える影響はどんなものかを知り、乳歯の適切なケアができるようにしましょう!
乳歯のケアが永久歯を守ることにもなるって本当?
まずは、乳歯のケアがなぜ大切なのか知りましょう。ケアをしっかりしていないと、虫歯になってしまうリスクが高まります。さらにその虫歯を放置してしまうとどのようになるのでしょうか?
放置された虫歯は進行し、歯の根まで到達します。永久歯は乳歯の下から生えてくるため、虫歯が進行し歯の根にたまった膿に触れてしまうことに。そうして、虫歯菌に感染してしまった永久歯は、虫歯になりやすくなってしまうのです。
さらに、虫歯が悪化してしまった乳歯は、通常よりも早く抜けてしまうことがあります。そのことによって、永久歯が生えるまでの間に次第に歯並びがずれ、永久歯が生えるために必要なスペースが無くなってしまう場合も。生えるスペースの無くなった永久歯は、まっすぐに生えることができません。
このように、乳歯の虫歯は歯並びにも影響を与えるのです。乳歯を虫歯にせず永久歯を守るために、やはりしっかりと乳歯をケアする必要がありますね。
やっておきたい乳歯ケア方法<自宅でできること
実は永久歯よりも虫歯になりやすい乳歯。自宅での丁寧なケアで、子供の歯を守りましょう!
毎日の歯磨きをしっかりと
ケアの基本は毎日の歯磨き。毎食後のブラッシングでお口のなかの汚れを落としましょう。大人による仕上げ磨きの必要があるのは10歳頃まで。歯ブラシだけではなくデンタルフロスも使ってケアするとより効果的です。また、虫歯は黒いというイメージがありますが、乳歯の虫歯は白濁していることが多く、気づくのが遅くなってしまいがちです。しっかりとチェックし、お口のなかの変化をみつけてあげてくださいね。
食べ物や飲み物のとりかたに気を配る
虫歯になるリスクは食生活によっても高まります。だらだらと食べる、砂糖のたっぷり入ったおやつやジュースが好き、歯につきやすい食べ物をよく食べるなどの食生活をしている場合には注意が必要です。時間をきちんと決め、砂糖のあまり入っていないものを食べさせるようにしましょう。また食べるときには一緒にお茶や牛乳を飲むようにすると良いですよ。夜中に甘いものを食べさせることもやめましょう。
やっておきたい乳歯ケア方法<歯医者でできること>
自宅でのケアには限界があります。歯医者のケアも合わせて利用しましょう。
定期検診で早期発見を
永久歯よりも虫歯になりやすく、進行も早い乳歯。子供の小さな歯です。自宅で毎日ケアし、注意してみていても気づけないこともありますよね。そんな虫歯を早期発見するためにも、歯医者の定期検診へ行くことをおすすめします。プロの目できちんとチェックしてもらうことで、乳歯の健康を守りましょう。虫歯になってしまったとしても、早期発見するとこで治療の負担は小さくなります。また、歯磨きで磨き残してしまいやすい箇所や、歯並びに影響する子供のクセなどを知る良い機会にもなりますよ。
フッ素塗布で虫歯予防を
フッ素塗布で、歯を強くし虫歯になりにくくすることができます。また、ごく初期の虫歯ならフッ素により修復させることもできるのです。ただし、一度塗布すれば永久にその効果が続くと言うわけではありません。定期検診などで定期的に塗布してもらいましょう。
まとめ
永久歯にも影響を与える乳歯の健康。乳歯のケアを疎かにしたことで、生涯虫歯や歯並びに悩まされることになったら大変です。自宅での毎日のメンテナンスや歯医者での定期的なチェックで、子供の歯を守りましょう。
投稿日:2016年10月18日 カテゴリー:ブログ