毎日のケアが大切な歯周病、口臭を防ぐための対策

口臭がきつくて悩んでいるという人は少なくないかと思います。口臭の多くは歯周病から来ているといわれており、マウスウォッシュなどでごまかしても根本的な対策にはなりません。重要なのは歯周病の治療をしていくことであり、体そのものの健康を維持していく上でも大切なことです。

ここでは、歯周病対策の方法として普段の生活でできることを紹介していきましょう。

朝と夕の2回以上は歯磨きを行う

朝と夕の2回以上は歯磨きを行う

一番重要なケアの方法としては、歯磨きが基本です。理想的なのは毎食後歯磨きをすることですが、最低でも朝と夕方の2回は行うようにしましょう。

歯周病菌は人間の唾液によって活性力が抑えられるので起きている間は問題ありません。しかし、寝ているときには唾液の分泌が減るため、就寝時に活発になります。そのため、寝る前に歯磨きをして最小限まで減らすことが重要です。また、朝起きたときにすぐ歯磨きをすれば、寝ている間に増えた歯周病菌を減らすことができます。

歯磨きを行うタイミングも歯のケアには重要

歯磨きを行うタイミングも歯のケアには重要

歯磨きは食後に行うというイメージがありますが、食事をした直後は唾液の分泌が活発になっており、歯のエナメル質が通常より弱くなっています。この時点で歯磨きをしてしまうと、かえって歯にダメージを与えてしまう結果になります。食後の歯磨きは、食事を終えてから30分ほど時間をおいて行うのが良いでしょう。歯磨きを行う目的は、歯周病菌や虫歯菌など、歯や周りの組織に悪影響を及ぼす雑菌を除去することです。目安として、少し時間をかけて1つの歯を大体30回磨くと良いでしょう。

歯磨きだけでは十分な除去は難しい

歯磨きだけでは十分な除去は難しい

通常の歯磨きでは、どんなにうまくケアをしている人でも全体の60%ほどしか汚れが取れていないというデータがあります。これは、歯の隙間や溝などの汚れが取りにくい部分が存在するからで、人それぞれの磨き方の癖によっても、どうしても磨き残しがあるからです。

よりきれいに汚れを取りたい場合はデンタルフロスを使うと良いでしょう。歯周病の80%は歯と歯の間に挟まった歯周病菌によって発生するといわれているので、こうした細かいケアを行っていくことが重要になってきます。

歯磨き粉はフッ素濃度や殺菌成分が重要

歯磨き粉はフッ素濃度や殺菌成分が重要

歯磨きではどんな種類の歯磨き粉を使用するかも重要です。殺菌作用のある歯磨き粉を使用することで、効率良くケアしていくことができます。殺菌成分として有名なのは、カナパニン、グリチルリチン酸ジカリウム、プロポリスなどが挙げられます。また、ハーブ由来の成分でも殺菌作用があるものもあるようです。

まず歯磨き粉選びのポイントとしては、フッ素濃度が950ppm以上、発泡剤が入っていない、研磨剤が少ない製品を選びましょう。その上で有効な殺菌成分を含んでいる製品を選ぶと良いでしょう。

定期的に歯科医院でのクリーニングを行う

定期的に歯科医院でのクリーニングを行う

自宅で行えるケアも大切ですが、それでも十分なケアは行えないことも多いので、やはり定期的な歯科医院への通院は大切です。頻度として最初は3ヶ月に1回程度、慣れてくれば半年に1回程度でも問題ないでしょう。

歯周ポケットのクリーニングの他、歯石の除去や歯磨き指導などの自宅ケアに必要なことを教わると、普段のより良いケアにつながっていきます。特に歯周ポケットと呼ばれる歯肉と歯の間にある溝が大きくなっている場合には、歯科医院でのメインテナンスを受ける必要があるでしょう。

まとめ

最近ではスメルハラスメントという言葉も認知されてきており、自分では気付きにくい口臭のせいで、知らずに人に迷惑をかけていたということもあるようです。自身や周りの人のためにも、適切な歯周病や口臭対策をしていきましょう。

投稿日:2016年8月2日  カテゴリー:ブログ