お口の健康管理はプロケアで。みんなはどのくらい?PMTCの頻度
PMTCとは、professional mechanical tooth cleaningの略で、プロケアとも呼ばれています。
歯周病や虫歯予防のために歯科衛生士が行う清掃のことです。また、使用している成分の効果で、口臭予防やリラックスできるといったことも挙げられます。しかし、PMTCは症状により自費診療扱いになる場合もあります。そこでどのくらいが適正なのかということについて紹介してきます。
PMTCとはどういったことをするのか?
PMTCは、歯科医の指導により歯科衛生士が行う歯面の清掃のことです。
しかし、どんなことをするのかという具体的な内容に関しては、専用の機械を使って歯面を清掃する以外には何も決まっておらず、歯科医院によって内容が異なります。歯科医院によっては、その人に合った口内ケアや口臭測定まで行うところもあり、非常にまちまちな状態です。ただ、歯石や歯垢を除去するという点は同じなので、適切なケアをしてくれる歯科医院を選ぶことが重要になるでしょう。
どのくらいの頻度が適正なのか?
PMTCは清掃の頻度を多くすれば良いというものではありません。自宅での適切なセルフケアとPMTCを組み合わせていくことが大切になります。
また、保険適用となる条件にも定めがあります。虫歯や歯周病の治療が前提であり、かつ月1回までが保険適用の限度です。この条件を満たさない場合のPMTCはすべて自費診療となるため、1回あたりに数千円を負担しなければならなくなります。セルフケアの状態や体質により異なりますが、虫歯になりやすい人は2ヶ月に1度、虫歯になりにくい人は3ヶ月から半年に1回ぐらいの回数が良いでしょう。多くの歯科医院では、来院される患者様に合わせてスケジュールを設定しています。不安や疑問があれば、歯科医に相談してみましょう。
PMTCを受けるメリットとは?
PMTCでは歯に付着した歯垢の除去の他に、コーヒーやタバコなどの嗜好品により付着した色素を除去することができます。これにより、歯が本来持っているツヤが戻り、ツルツルした爽快感が得られるでしょう。
また、歯垢を取り除くと同時に口臭の原因となる原因菌の除去にも期待できます。口臭改善や口腔環境を整えることに効果的です。
保険が適応されるPMTCでは、虫歯や歯周病の予防を目的としたクリーニングを行いますが、上記で挙げた口臭改善や歯の白さを出す、いわゆるホワイトニングに関しては自費診療のPMTCに分類されます。やってみたい場合は相談してみましょう。
PMTCを受けると虫歯になりにくい
医療の先進国でもあるスウェーデンでは、20年間に渡って行った統計があります。PMTCを受けたグループは、受けなかったグループに比べて虫歯になる人の割合が70倍も開きがあったといいます。一方で、日本人の95%の人は毎日ちゃんと歯磨きをしているにもかかわらず、生活習慣や遺伝的な要素によっては虫歯になってしまうようです。
そのため、スウェーデンでは予防接種と同じように、ほぼ100%のPMTC受診率となっており、数年前まで日本と同じ水準だった平均虫歯本数が日本の約3分の1、歯周病に至っては4分の1ほどまで減少したといいます。
日本でもようやく認識が広まりつつあるPMTC。スウェーデンのように虫歯や歯周病が減るようにしていきたいものですね。
まとめ
PMTCを受ける適切な頻度は、人によってまちまちですが、受けないよりは受けた方が虫歯や歯周病予防に効果的です。気になる方は、ぜひとも一度受診・相談してみることをおすすめします。
投稿日:2016年8月25日 カテゴリー:ブログ