子どもをむし歯から守ろう!正しいおやつのあげ方
いろいろと気をつけているのに、子どもを定期検診に連れて行くと「むし歯になっています」「むし歯菌が多くいます」などと言われてしまう…という声を耳にすることがあります。
甘いものは控えているのに、親の口についたものは一切与えていないのに、どうしてむし歯になるの!と思っている方もおられるのではないでしょうか。
今回は、そんな子どものむし歯とおやつについてお伝えしていきたいと思います。
むし歯になりやすいおやつ・なりにくいおやつ
おそらく、子どものむし歯を気にしているのであれば、チョコレートなどの甘いおやつを与えるのは控えているだろうと思います。けれども、むし歯になりやすいおやつはほかにもあります。普段、子どもに与えているおやつと比べてみてくださいね。
むし歯になりやすいおやつ
むし歯になりやすいおやつは、歯にくっつきやすく、口の中に残りやすいもの、そして糖分の高いものです。例えば、先ほどのチョコレート、キャラメル、ドロップなどです。カステラやクッキー、和菓子なども、残りやすいのであまりおすすめはできません。
むし歯になりにくいおやつ
むし歯になりにくいおやつは、その逆と考えるといいですね。糖分が低く、歯にくっつきにくい、口の中に残りにくいものです。例えばスルメやせんべい、果物など。意外かもしれませんが、バニラ味のアイスクリームやスナック菓子もむし歯になりにくいおやつに分類されます。アイスクリームは、口の中ですぐ溶けてしまうので歯にくっつく時間が短く、スナック菓子は糖分が低いからなのです。
決めておくといいね!おやつの出し方アレコレ
子どもがまだ小さい間は胃袋も小さいため、おやつは食事の一貫だと言います。ですので、おやつの時間も食事のように、習慣化するといいですね。今回は、決めておくと良いことを3つお伝えします。
おやつを食べる時間を決めておく
時間が決まっていないと、ダラダラ食べをして、常に口の中におやつがある状態があったり、食事の前に食べてしまって食欲が湧かなかったりします。時間を決めておくことで、むし歯の予防になることはもちろん、肥満も防ぐことができます。
1回に食べる量を決めておく
いくら甘みの少ないスナック菓子でも、袋ごと渡したり、ジュースも1本全部を与えるのは、ダラダラ食べのもとです。ずっと口の中に食べ物がある状態になります。小皿やコップに子どもが食べるだけの分量を出して、食べさせましょう。
糖分の許容量を決めておく
3歳までにだいたいの味の好みが決まります。甘いもの好きになると、やはりむし歯になるリスクは高くなってしまうのです。そうならないよう、小さいうちから、糖分の量を見極めて与えることが大切です。例えば、ケーキやドーナツとジュースの組み合わせや、チョコレートと炭酸飲料などは甘いもの同士ですので、この場合は飲み物をお茶か水にしておきましょう。
おやつを食べたらすぐ歯みがき!
永久歯に比べて、乳歯は歯の表面のエナメル質が薄く、酸に溶けやすい、むし歯になりやすい歯なのです。なので、おやつを工夫しながら与えることは、とても大切なこと。
しかし、それと同じくらい大切なのが、おやつの後の歯みがきです。
大人が仕上げにみがくのは寝る前の1回だけで十分ですが、子どもには、おやつを含めた毎食後の歯みがきの習慣をつけてあげることが大切です。歯みがきがまだうまくできない子どもや、外出していて歯みがきが難しい状況の時は、口をゆすぐだけでも効果がありますので、ぜひおこなってくださいね。
また、歯みがき後にキシリトールを摂ることもむし歯予防に効果があります。ガムがおすすめですが、まだガムが食べられない子どもには、タブレットタイプのものも販売しているので、試してみてください。
まとめ
乳歯がむし歯になると、咀嚼力(そしゃくりょく)などに影響するので、骨格や容姿にも関わってきます。乳歯は抜けるから、今はむし歯になっても大丈夫なんて考えず、しっかりむし歯予防をしましょう。
投稿日:2016年9月28日 カテゴリー:ブログ