デンタルフロスの習慣は子供のうちから!

歯磨き指導を受けると「デンタルフロスを使いましょう」と言われることがあります。欧米では当たり前のように子供の頃から使っていますが、日本では使っている人は多くないようです。

デンタルフロスについてあまり知られていないからかもしれません。

子供のうちから習慣となっていれば虫歯や歯周病になる可能性がぐんと低くなるデンタルフロスの効果や種類についてご紹介します。

デンタルフロスはどんなもの?歯間ブラシとの違い

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デンタルフロスを使うとよいと言われていても、市販の商品にはいろいろな種類があってよくわからない人もいるかと思います。そもそもデンタルフロスとはどのようなものでしょうか。

デンタルフロスとは歯と歯の間の歯垢を取るために使う、歯ブラシとは違う口腔衛生用品です。歯と歯の汚れなら爪楊枝でよいと思う人も少なくありませんが、デンタルフロスは歯と歯の間に詰まった食べかすを取る、というのとは少し違います。

歯と歯の間には食べ物も詰まりやすいのですが、それよりももっと厄介な歯垢が付いています。歯垢は歯にべったりとくっついていて取れにくい汚れです。デンタルフロスは効果的に歯垢を除去してくれます。

形状が違うもので歯間ブラシというものがありますが、これはデンタルフロスとは違い、歯と歯茎の間の汚れを取るものです。歯間ブラシは年齢が高くなって歯肉が下がってきた人が使うとよいとされているものです。少し目的が違いますので、歯と歯の汚れを取るにはデンタルフロスを使います。

デンタルフロスの効果の一つ目 – 歯垢除去と虫歯・口臭予防

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デンタルフロスの効果として一番期待できるのが歯垢除去です。歯ブラシで丁寧にブラッシングすれば必要ないのでは?と思っている人が多いようですが、デンタルフロスを使った方が確実に歯垢除去率がアップします。

歯ブラシのみの歯垢除去率は61%、一方歯ブラシの後にデンタルフロスを使用した場合は80%にまで歯垢除去率が上がります。ということは、虫歯や歯周病になる可能性はグッと下がることになります。

虫歯は90%が歯と歯の間から発生しています。虫歯になりやすい歯と歯の間の汚れ=歯垢が効果的に除去できるので、虫歯になりにくくなるのです。

そして、歯垢がしっかり除去できるということは口臭予防にもなります。口臭はほとんどが磨き残しや歯垢が除去できていないことにより発生しますので、歯垢を除去し、口の中が清潔になることで口臭が少なくなります。

デンタルフロスの効果の二つ目 – 虫歯や詰め物のチェック

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デンタルフロスの一番の効果は歯垢除去ですが、それ以外にも効果があります。それは毎日使っていると、いつもと違う感触から虫歯を早期に発見できることです。

なんとなく引っかかる、とか、歯と歯の間がザラザラしているような感じがするなどは虫歯の可能性があります。虫歯は早く発見できれば治療もちょっとしたことですみます。

また、虫歯と同様、詰め物やかぶせたところのチェックができます。詰め物やかぶせてあるところにデンタルフロスを入れた時に引っかかったり、デンタルフロスが入らない、糸が切れるということがある時は詰め物が合わなくなっているのかもしれません。詰め物やかぶせ物が合わないまま放置していると、そこから新たな虫歯になったりしますので、デンタルフロスを毎日使うことでチェックすることができます。

デンタルフロスの種類は大きく分けて2つ

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デンタルフロスには大きく分けて2種類あります。欧米で使われ始め、日本にも戦後入ってきた糸巻きタイプのものと、持ち手が付いているホルダータイプがあります。

糸巻きタイプのものは初めに使う分だけ切り取る必要があります。目安としては1回分40センチ程度で指先から肘までの長さとされています。両手の指に巻き付けて歯と歯の間に糸をこするようにして上下に動かしていき、歯と歯の間の汚れを取ります。それを一本一本行っていきます。ものすごく面倒な気がしますが、慣れればすべての歯と歯の間の汚れを取っても1分もかからずにできるようになります。

ホルダータイプのものは持ち手が付いているので1回ごとに糸を切る必要がなく、面倒がないので、初心者向きです。糸巻きタイプと同様、糸の部分を歯と歯の間にゆっくりと横に動かしながら入れて言います。歯の根元まで入れたら同じようにゆっくりと動かしながら引き抜きます。

どちらも習慣となるまで、時間がかかります。子供のうちから利用していけばよい習慣が身に付きます。

まとめ

日本ではデンタルフロスを使うことは一般的ではありません。しかし、歯科医は必ず使っています。少し面倒なデンタルフロスの使用も子供のうちから行っていれば無理なく習慣化できるので、ぜひ実践していきましょう。

投稿日:2016年11月4日  カテゴリー:ブログ